[日常]お中元・お歳暮用の表書きと水引・のしの選び方・金額相場・マナーについて
お中元・お歳暮は日本独自の慣習で、日頃お世話になっている人や、遠方で自分たちを見守ってくれている人などに感謝の気持ちと、今後の末永いお付き合いを願って目下の人から目上の人に贈り物を届けます。
喪中の場合のお中元とお歳暮について
お中元、お歳暮はいずれもお祝い事ではなく、日頃お世話になっている方への感謝やお礼の気持ちを贈るものなので、喪中の方へ贈っても良いとされています。
ただし、贈る際は紅白の水引はかけず、白無地の奉書紙か無地の短冊を使い、悲しみの渦中であることや、法事などの対応の忙しさについて配慮するため忌明け後(四十九日以降)に贈るのが無難です。
また、送り状などを添える場合は、「ご健勝」「ご清栄」「ご繁栄」「ご発展」「お喜び」「お慶び」などの祝いの言葉は書かないよう注意が必要です。
そして、故人宛に贈るのは遺族や親族に辛い思いをさせるおそれがありますので避けてください。故人のご家族や親族と付き合いが深くない場合には、特に何かを贈る必要はありません。
一方、贈る側が喪中の場合には、先方に不幸があったわけではないため、普段通り贈っても結構ですが、忌中の方からの贈り物を「穢れ(けがれ)」と受け取る方もいるため、こちらも忌明け後に贈るのが無難です。
また、自身が喪中で故人宛にお歳暮が贈られた場合は、お礼状で贈り物への感謝の気持ちと合わせて、当人が亡くなった事を書き添えるようにしましょう。
お中元・お歳暮の金額相場
お中元・お歳暮を贈る際は、相手の好みや家族構成なども考慮して品物を選びましょう。
贈り先 | お中元の金額目安 | お歳暮の金額目安 |
---|---|---|
勤務先の上司 | 5,000~6,000円 | 4,000~7,000円 |
仲人 | 4,000~5,000円 | 4,000~5,000円 |
親・親戚 | 3,000~6,000円 | 3,000~6,000円 |
おけいこ事の先生 | 3,000~5,000円 | 3,000~6,000円 |
地域別のお中元の時期
関東では7月上旬から15日までに、その他の地方では7月中旬から8月13日までに贈ります。
地域別のお歳暮の時期
関東では12月初めから20日ごろまでに、関西では13日以降から年内に贈ります。
時期を逃したら
お中元・お歳暮の時期を逃してしまっても表書きを変えれば問題はありません。7月16日を過ぎたら「暑中御見舞」、12月20日を過ぎたら「御年賀」、1月7日から2月4日頃まででしたら「寒中御見舞い」などとします。
表書きと水引・のしの選び方一覧
表書き | 特徴 | 参考図 | 作成 |
---|---|---|---|
御中元 |
関東では七月上旬から十五日までに、そのほかの地方では七月中旬から八月十三日までがお中元の時期。
|
掛け紙短冊祝儀袋ポチ袋金袋用の短冊 | |
お中元 |
「御中元」と同様に使う。あまりかしこまった形でなくてもよいときに。
|
掛け紙短冊祝儀袋ポチ袋金袋用の短冊 | |
御歳暮 |
暮れの挨拶の品に。御歳暮は十二月初めから二十日ごろまでに贈る。関西では十三日以降から年内に贈る。
|
掛け紙短冊祝儀袋ポチ袋金袋用の短冊 | |
お歳暮 |
「御歳暮」と同様に使う。あまりかしこまった形でなくてもよいときに。
|
掛け紙短冊祝儀袋ポチ袋金袋用の短冊 | |
暑中御見舞 |
7月16日~立秋(8月8日ごろ)に贈る季節の贈り物。御中元の時期を逃した場合などに。
|
掛け紙短冊祝儀袋ポチ袋 | |
残暑御見舞 |
立秋(8月8日ごろ)~9月頃に贈る季節の贈り物。御中元、暑中御見舞を逃した場合などにも。
|
掛け紙短冊祝儀袋ポチ袋 | |
寒中御見舞 |
1月8日~立春(2月4日ごろ)までに贈る季節の贈り物。お年賀のタイミングを逃した場合などにも。
|
掛け紙短冊祝儀袋ポチ袋 |