祝儀と不祝儀袋の基礎知識

日本では昔から冠婚葬祭をはじめ、日本のお付き合いの中でも、ものを贈ったり、お祝いやお礼の意味などでお金を包むことがありました。その時に現金や品物をむき出しで渡すのは礼儀に欠けるため、和紙に包んで差し上げたのが祝儀・不祝儀袋のはじまりです。

お祝いやお礼などの一般的な慶事の際は、紅白か金銀の水引のかかった祝儀袋を使います。一方、弔事の袋にはのしをつけず、水引の色は黒白・双銀のものなどになります。

昔は祝儀・不祝儀袋などを自分で作っていましたが、現在は目的に合った市販の祝儀袋・不祝儀袋を使うのが一般的になっています。

市販の祝儀・不祝儀袋は豪華な飾りがついたものや表書きの文字や水引、のしがあらかじめ印刷されたもの、ポップでカジュアルな絵柄のものなど様々あります。

お金包みの渡し方
様々な祝儀袋

使用する袋を選ぶ上で一番重要なのはデザインではなく、贈る目的や金額に見合った袋をきちんと選ぶことです。中に入れる金額と袋の豪華さがある程度比例したものでなければならず、袋の装飾が豪華で華美になればなるほど包む金額が多くなり、水引やのしが印刷されたシンプルな袋は少額用の袋となります。市販の祝儀・不祝儀袋には中に入れる金額の目安が書かれているものも多くあるので、包む金額に応じた袋を選びましょう。

また、ポップでカジュアルなデザインの祝儀袋も非常に増えていますが、正式な場所や贈る相手が目上である場合などは、そういったデザインの袋は避けるべきです。

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