中包みの書き方と包み方

祝儀・不祝儀袋に中包みや封筒がある場合は中包み・封筒に金額を書きますが、ついていない場合は祝儀・不祝儀袋の裏面に金額を書き入れます。

中包みは、お金を入れる時に必ず使わなければならないという事はありませんが、祝儀袋などに直接お金を入れるのはお金をむき出しにして差し出すようで抵抗があるということから、現在は金額にかかわらず、中包みや中袋が使われることが多くなっています。
中包みがない場合は、半紙や奉書紙を中包み代わりにしてお金を包んでもよいでしょう。

中包みの記入例
中包み記入例

中包みに金額や氏名・住所を書き込むのは、結婚式や告別式などで会計係が管理しやすくする為の配慮からなるものですが、受け取った側が後日お礼状を出すことも考え、郵便番号も忘れずに書き入れるとよいでしょう。

金額を書き入れる場合は旧字体の漢数字で「壱、弐、参」と書くのが基本ですが、最近では「一、二、三」のように略式でも問題はありません。また、この時「金○○円也」と書いても、也を省いて「金〇〇円」と書いても構いません。

表書きで使用する漢字

「4・9」は「死」や「苦」を連想させるため避けます。

略式
正式

中包みにお金を入れる時の向きと使用するお札について

中包みにお金を入れる時の向き
お金を入れる向き

慶事と弔事ではお金を入れ方が異なり、慶事では全てのお札を肖像の入った表側を中包みの表側に向くように揃え、一方の弔事では全てのお札を肖像の入った表側を中包みの裏側に向くように揃え、肖像が下にくるように入れます。

また、使用するお札についても、慶事ではシワや折り目のない新札・ピン札を用意します。軽めのシワであれば、アイロンをかければきれいになりますが、事前に銀行などで新札を交換しておくとよいでしょう。

一方の弔事では「急な知らせで準備が出来なかった」という意味を込めて、新札ではなく折り目やシワの入ったお札を包みます。とはいえ、破れていたり汚れていたりするお札は避けるべきです。なお、手元にきれいなお札しか無い場合は、一度折り目を入れるなどの配慮が必要です。

中包みの折り方

一度開いて閉じ方が分からなくなってしまった場合や、付属の中包みを書き損じてしまった場合、そもそも中包みが付属しておらず半紙や奉書紙があるので自分で用意したいという場合などに折り方を参考にしてください。

説明
中包みの折り方 手順1 ①半紙や奉書紙の上にお札の表を上にして中央に置き、下側を折り上げる。
中包みの折り方 手順2 ②左右どちらからからでもよいが、紙幣の横に合わせて折る。このとき左右の折り返しは重なるようにして折る。
中包みの折り方 手順3 ③上部を紙幣の幅に合わせて折る。
中包みの折り方 手順4 ④余った角の部分は内側に折り込む。
中包みの折り方 手順5 ⑤慶事の場合は上に折り返しが来て、弔事の場合は折り返しが下に来る。

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